ビットコインはいざという時に現金に替えられるか?ビットコインの安全性

ビットコインの基礎知識

 

 

ビットコインという言葉を最近話題も多いので聞いたことがあるかと思います。ビットコイン(Bitcoin)は、ひとことで言えば「仮想通貨」ということです。
もう少し詳しく説明すると、データの登録・更新記録である公共トランザクションログを利用し、オープンソースプロトコルに基づく「Peer to Peer」の決済網です。暗号通貨ということでもあります。

 

「Peer to Peer(ピア・トゥ・ピア)」とは、複数の端末間で通信を行う際の構造(アーキテクチャ)のことで、対等の者(Peer)同士が通信をするという通信方式です。2008年10月、中本哲史と名乗る人のインターネット上の論文が元になっており、3カ月後には、実際にそのソフトウェアがオープンソースで開発、公開されました。こうしてビットコインの取引が開始されるようになりました。

 

驚くことに、その約1年後には、ビットコインの両替をする取引所もできて、現実の社会でもビットコインを使った決済が始まったのです。

 

ビットコインはこうした仮想通貨ですが、ビットコインはお金ということにもなります。考え方はいろいろだと思いますが、円やドルなどと同様に「お金」であるのです。

 

通貨の単位も存在しています。ビットコインの単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されており、1BTC(1ビットコイン)は、1円や1ドルのように数えます。もちろん、あくまでも仮想ですから、実際に手にとって目に見えるわけではなく、その点は円やドルと大きく異なります。つまり「B」と書いてあるようなコインは存在していないのです。

 

こうした仮想通貨ですから、ビットコインに中央支配機関はありません。ビットコインの信用という点は、このネットワークに参加している人達で相互に形成されます。そうすると、価値の下落を防止する中央組織も無いということで、それはリスクになるかもしれませんが、反面、使用者の意図に反するような価値コントロールもできないので、それが信用の確立につながっているのだと思います。